新卒の理学療法士が不安に感じる点について、当院の理学療法士にインタビューしました。
Q:患者さんを担当する前の期間は何をすればいいですか?
4月に入職してから免許が届く5月連休明け頃までは、先輩の理学療法士の治療見学がメインになります。
見学後、昼休みなどに何を意図として治療を進めたのか、見学前に患者さんの治療のポイントは何かなど先輩に確認して勉強を進めていただきます。
また、今後の治療に役立つように、診察やレントゲンなど一連の診療の見学も可能です。
Q:担当患者さんを決める際、サポートがありますか?
新人理学療法士は肩、頸部疾患以外の下肢、手の疾患、術後や骨折後のリハビリを担当します。肩関節は構造や触診の複雑さ、頸部疾患はリスク管理を含めて理解し、半年間経験を積んで診るようになります。
患者さんを担当する時には事前準備ができること、周りからの配慮があることで、不安なく治療ができました。予約管理もお願いできるので、集中して診ることができます。
Q:術後の患者さんを担当することがありますか?
クリニックは慢性の患者さんを担当するイメージがありましたが、当院では術後の患者さんも担当します。
ただ、最初は術後の経過が分からず、予後の予測ができないため、生活指導を含め、一人で担当することは簡単ではありません。
そこで、先輩理学療法士と交互で担当し、一緒に術後の患者さんを治療します。そのため、どこに介入して、どう経過を追うかは自主的に勉強し、相談しながら進めます。
Q:入職後に悩んだことは何かありますか?
40分という限られた時間の中で、患者さんの訴え全てに応えようとするとみきれなくなってしまうことです。
そこで、治療する際は評価したら、身体の状況とこれからどのような治療を進めるのかの説明などを先輩から教えてもらいました。
それからリハビリの時間内でしっかり効果を感じてもらえるよう、一番気になる場所や治療の説明をし、どの治療を優先するのか見極めることを意識するようになりました。
次のページでは当院に既卒で入職した理学療法士達が座談会を開催しました。
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